ハチに刺された時の応急手当

ハチの種類

わが国では、スズメバチ、ミツバチなど約20種類の毒をもったハチがいます。

症   状

ハチに刺された時の症状は、ハチの毒そのものによるものと、ハチの毒に対するアレルギー反応の2つがあり、局所症状と全身症状として現れます。

局所症状

刺されたところが腫れて痛みます。通常痛みは数時間から1日でなくなり、かゆみを伴うしこりが残り、数日で消えます。

全身症状

特にスズメバチに多いのですが、刺された際の毒の量が多かったり、毒性が強かったり、以前に何度も刺されたことがある場合には、じんましん、呼吸困難、発熱、血圧低下などの症状(アナフィラキシーショック)を起こし死に至る危険性があります。

処   置

次の手順で処置を行い、安静にします。20~30分ほど様子を見て異常がないようならひとまず安心ですが、途中で様子が少しでもおかしいと思ったら、直ちに医療機関を受診してください。

1.刺されたらその現場からすぐ数十メートル離れる。(巣から離れる)

2.刺された傷口を流水でよく洗い流す。ハチの針が残っている場合は、指でつまんで毒液を再注入しないようそっと抜く

3.爪などで傷口周囲を圧迫し、毒液をしぼり出す。(ハチ毒は水に溶けやすいので、傷口から毒液をしぼり出すようにもみながら流水にさらすと効果的)

4.抗ヒスタミン剤を含むステロイド軟膏などがあれば塗布する

5.濡れたタオル等で冷やし、安静にする

※過去にハチに刺されて、具合が悪くなった方や様子がおかしいと感じたら直ちに医療機関を受診するようにしましょう。